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2022年全日本選手権大会速報

2022年1月24日〜30日、「2022年全日本選手権大会」速報!



全日本の速報はもちろん、卓伸クラブ出身(名古屋)の選手を中心に速報をお届けいたします!

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01月30日(日) 22時19分

これで2022年全日本選手権大会(一般・ジュニア)の速報を終わります

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 男子シングルスでの戸上隼輔の優勝で幕を閉じた、天皇杯・皇后杯2022年全日本選手権大会(一般・ジュニアの部)。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、大会最終日まで棄権者が出るなど「非常事態」の中で7日間の日程をやり切った。各種目の結果は下記のとおり。

【男子シングルス】
優勝:戸上隼輔(明治大・東京)
準優勝:松平健太(ファースト・千葉)
3位:丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス・東京)、吉村真晴(愛知ダイハツ・茨城)

【女子シングルス】
優勝:伊藤美誠(スターツ・大阪)
準優勝:早田ひな(日本生命・福岡)
3位:加藤美優(日本ペイントマレッツ・鹿児島)、木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎・東京)

【男子ダブルス】
優勝:宇田幸矢/戸上隼輔(明治大・東京)
準優勝:張本智和/森薗政崇(木下グループ・神奈川/BOBSON・東京)
3位:藤村友也/松下海輝(日鉄物流ブレイザーズ・和歌山)、大島祐哉/田添健汰(木下グループ・神奈川)

【女子ダブルス】
優勝:伊藤美誠/早田ひな(スターツ・大阪/日本生命・福岡)
準優勝:宋恵佳/成本綾海(中国電力・広島)
3位:永尾尭子/南波侑里香(サンリツ/日本ペイントマレッツ・神奈川)、石川佳純/平野美宇(全農・山口/日本生命・東京)

【混合ダブルス】
優勝:張本智和/早田ひな(木下グループ・神奈川/日本生命・福岡)
準優勝:吉村真晴/鈴木李茄(愛知ダイハツ/昭和電工マテリアルズ・茨城)
3位:宇田幸矢/木原美悠(明治大/JOCエリートアカデミー/星槎・東京)、田添健汰/張本美和(木下グループ/木下アカデミー・神奈川)

【ジュニア男子】
優勝:吉山僚一(愛工大名電高・愛知)
準優勝:松島輝空(星槎中・神奈川)
3位:鈴木颯(愛工大名電高・愛知)、三木隼(野田学園高・山口)

【ジュニア女子】
優勝:木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎・東京)
準優勝:張本美和(木下アカデミー・神奈川)
3位:由本楓羽(香ヶ丘リベルテ高・大阪)、面手凜(山陽学園中・岡山)


01月30日(日) 21時56分

戸上隼輔の優勝リモート会見「まず日本のトップに立ててホッとしています」

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表彰式での戸上隼輔。棄権を余儀なくされた昨年の悔しさを晴らす初優勝だ

 男子シングルスで初優勝を飾り、男子ダブルスとの2冠を達成した戸上隼輔。優勝後のリモート会見では、「まさか2冠できるとは正直思っていなかったけど、どちらかで日本のトップを取って、これからの選考レースに向けて幸先の良い1年にしたいと思っていた。その結果、こうして2冠を取ることができて、日本を背負いたいという思いも強くなりました」と手応えを語った。リモートの会見での主なコメントは下記のとおり。

「今の気持ちはホッとしています。うれしいよりかは、ほっとしています。この結果に満足はしていないですし、まだ自分の物語というのも始まったばかりなのかなという感じで。これから世界を見据えてやっているので、まず日本のトップに立ててホッとしています。

 決勝は2ゲーム目に逆転でゲームを取られてしまって、内心めちゃくちゃ焦っていたんですけど、相手にはそれを絶対見せたくないと思って3ゲーム目は挑んで、それが取ることにつながって、その後も良いプレーができた。試合の内容については満足しています。2ゲーム目を取られたからこそ、もう一度引き締めて、決勝の舞台で楽しんでプレーできたんじゃないかと思います。

 自分の大きな課題、まずひとつの大きな弱点というところで、やっぱりフォア前を狙われやすい。そこからの展開は非常に苦しい展開が多い。そこの改善は今、一番必要かなと思っています。他は結構成長しているという実感もありますし、あとはフォア前だけなのかなと今は思います。

 2024年のパリ五輪まではあと2年もないですし、それに向けて今回の全日本で、世界団体メンバーの権利を得られたのは非常に大きい。世界で通用する選手にいち早くなりたい。僕は年内に世界ランキング20位以内という目標があって、いち早く世界のトップの仲間入りをして、中国選手を何人も倒せる選手になりたい。2024年までは引き締めて、戸上の色に染め上げたいと思っています。
 
 日本のエースとして戦うというのは非常に怖いことですし、今後は注目される存在、期待される存在でもある。変な負け方はできないし、堂々と戦ってこそ日本のエースだなというのも先輩方を見て思います。水谷選手や吉村選手、丹羽選手とたくさん先輩方がいる中で、自分もみんなに憧れられるような選手になりたい」(戸上)


01月30日(日) 20時28分

伊藤美誠の優勝会見。「勝ちまくりたいというのが自分の目標」

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「混合ダブルスは五輪で勝てる選手と組みたい」と語った伊藤美誠

 女子シングルス決勝の終了後、リモートでの優勝会見に臨んだ伊藤美誠。準決勝は対戦相手の木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)の棄権によって不戦勝となり、決勝に向けて体力を温存できた。対戦相手の早田ひなは、準決勝の大苦戦を乗り越えて勢いがつくかと思われたが、3種目のフルエントリーということもあり、好調時に比べるとやや運動量が落ちた感があった。

 もちろん、バック表ソフトでの前後の揺さぶりを交え、早田に万全のプレーをさせなかった伊藤の技術力も見逃せない。下記は伊藤の優勝後のコメント。

 「早田さんはライバルでもあり、パートナーでもある。(準決勝は)早田さんが勝つ可能性は高いと思っていましたが、加藤さんも粘り強くて最後までわからなかった。(木原選手の棄権で)準決勝がなかったぶん、決勝は出足から自分らしいプレーができたらと思っていて、実際良いスタートが切れた。1ゲーム目は取りたいと思って入りました。どんな時でも何本でも返ってくる相手ですが、落ち着きながらも思い切ってできた。3−0になってから1ゲームを取られたけど、自分の試合はできていた。

 今回の全日本では、サービスを出しても次は必ず返ってくると思ってやってきた。日本選手と中国選手を比べると、サービス・レシーブは日本選手のほうが厳しい。中国選手はラリーで勝てるという自信を持っている。私はこれからもサービス・レシーブを磨いていきたい。

 今回も異質の選手とやることが多かったし、いろんな選手とやることが大切だと実感しました。ダブルスでもシングルスでも、いろんな選手と対戦できて楽しかった。そして、最後に早田さんに勝つことができてうれしい。卓球の試合は勝ちに行くことが大事だし、勝ちまくりたいというのが自分の目標。これから海外でも日本の大会でも、たくさんの選手とたくさん試合をして、いろんなプレーをしたい。世界選手権に出てから自分を見直すことができたし、今、卓球をやっていて楽しい。今の目標はどんな選手にもしっかり勝つこと、勝ちまくることです」(伊藤)

 昨年は東京五輪の混合ダブルスで水谷隼と組んで金メダルを獲得し、日本中を感動させた伊藤。しかし、今大会では混合ダブルスにエントリーしなかった。そのことについて会見の最後に聞かれ、「混合ダブルスはオリンピックで優勝できる選手と組みたいです」と語った。
 「東京五輪も水谷選手とでなかったら組まなかった。優勝できるパートナーは水谷選手だなと『勘』があった。大きな大会で勝てる人と組みたい。今のところはそういう人はいない。自分の勘は大事だと思います」。果たして女王のお眼鏡にかなう男子選手は現れるのか?


01月30日(日) 16時13分

20歳の若武者・戸上隼輔、コートを疾駆し、初優勝!

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戸上隼輔、初優勝の瞬間!

日本卓球協会の藤重貞慶会長から、天皇杯を授与された

勝負所では強烈なチキータが威力を発揮

台上テクニックが冴えた松平だが、あと一歩及ばず

●男子シングルス決勝
戸上隼輔(明治大) 9、−10、7、−8、6、6 松平健太(ファースト)

男子シングルスは20歳の戸上隼輔が初優勝!
1ゲーム目、まだ探り合いながらのラリーの応酬で、タイミングを外しながら戸上の強打をかわそうとする松平と、なんとか打ち込みたい戸上。シーソーゲームを11−9で戸上が先取。
2ゲーム目、松平が2ー9、8ー10のビハインドから逆転。今大会冴え渡るストップでのレシーブで1ゲームを取り返すが、試合の主導権は戸上が握っていた。

試合の終盤では、戸上がバック対バックからバックストレートへ放つバックドライブで何本もノータッチを取り、6ゲーム目の10ー3でマッチポイント。ここからやや勝利を焦ったか、台上強打の打ちミスなどで10ー6となったが、最後はフットワークを駆使した連続フォアドライブをひたすら打ち続け、11ー6。見事な初優勝をパワーで勝ちとった!

●戸上隼輔・優勝インタビュー
「昨年の世界選手権から、全日本までの間にパワーアップできたと思います。準決勝、決勝で格上の選手に勝つことができたのは今後につながる。水谷選手がいなくなり、ぼくはひとつ枠が空いたという思いで、日本を背負ってやっていきたい」


01月30日(日) 15時03分

伊藤美誠、決勝で早田ひなを4−1で下し、3度目の優勝を飾る!

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攻撃の手をゆるめず、4ー1で勝利を収めた伊藤美誠

早田ひなは激戦となった準決勝の疲れもあったか

皇后杯を手にした伊藤美誠。3年ぶり3回目の優勝

●女子シングルス決勝
伊藤美誠(スターツ) 5、9、5、−8、6  早田ひな(日本生命)

準決勝で加藤を大激戦の末に下した早田、木原の棄権で準決勝不戦勝の伊藤。ダブルスのパートナー同士の決勝となった女子シングルス決勝は、伊藤美誠に軍配。3年ぶり3回目のV!

伊藤にとってはいきなりの決勝だが、1ゲーム目から8ー2のスタートダッシュでゲームを先取。2ゲーム目、早田がリードするも、終盤で伊藤が逆転し、11−9でゲームを連取する。3ゲーム目も出足で伊藤が6−0とリード、11−5で優勝に王手をかけた。

4ゲーム目は11−8で早田が取り返すも、5ゲーム目は伊藤がスタートからミスもなく連打を決め、10−6から最後はサービスエース。パートナーの早田の前で大きなアクションはなかったが、静かに拳を握りしめ、3年ぶりの優勝の味を噛み締めた。

●伊藤美誠の優勝インタビュー
「準決勝は不戦勝で決勝は1試合目でしたけど、良いスタートが切れました。早田選手はどんなボールに対しても絶対返してくると思っていたし、1ゲーム目から良いプレーができた。誰が勝ってもおかしくないのが全日本。これからも自分らしさを出していきたい。誰にも負けない、誰にでも勝つ卓球を目指したい」


01月30日(日) 14時26分

男子単決勝は松平健太と戸上隼輔、10歳差対決が実現!

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積極的な回り込み攻撃で吉村を制した松平

吉村、10年ぶりの決勝へあと一歩

パワードライブを炸裂させた戸上

丹羽は劣勢を打破できなかった

●男子シングルス準決勝
松平健太(ファースト) 9、10、ー6、ー12、8、ー9、3 吉村真晴(愛知ダイハツ)
戸上隼輔(明治大) 7、4、9、5 丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)

男子シングルス準決勝は、松平健太と戸上隼輔が勝利!

松平は台上の一発強打を誇る吉村に対し、ストップではなくチキータからバック対バックの展開に持ち込み、バック対バックでは先に回り込んでフォアハンドでストレートを攻めた。一撃の威力でまさる吉村が打ち抜く場面が多かったが、堅固なバックブロックと多彩なコース取りで松平が対抗。最終ゲームは3ー3から、やや疲れの見える吉村を一方的に攻め立て、一気に11ー3で勝負を決めた。

試合後、リモート会見で涙を流した吉村。「本当に苦しい中、こうやって最終日まで残ることができて、ましてこんなに良いパフォーマンスができるとは思っていなかった。それを支えてくれるすべての方、スポンサーやマネージャー、マッサー、友だちもそうですし、みんなに感謝の気持ちと、もっとコートに立っていたかったという気持ちです」と言葉を絞り出した。

一方、戸上は丹羽にストレートで快勝。フットワークを生かしたフォアの連続ドライブと、打球点の高いバックのカウンターで、丹羽につけいる隙を与えなかった。「3ゲーム目に5ー1でリードしていて、そのゲームを9本で落としてしまった。あとの3ゲームは離されてしまったので、力負けだと思います」と試合後の丹羽。「大会全体としては、久しぶりのシングルスの表彰台ということである程度満足はしていますが、今日は相手も良かったけどミスが多かったし、もう少し皆さんの前で良いプレーを見せたかった」(丹羽)。

松平は1991年4月11日生まれ、戸上は2001年8月24日生まれで、実に10歳の年の差がある。経験とテクニックの松平と、若さと球威の戸上。果たして男子シングルス決勝の行方は?


01月30日(日) 13時48分

早田ひな、2回のマッチポイントを奪われながら加藤美優に逆転勝ち!

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タフな長時間の一戦を制した早田ひな

加藤美優、初の決勝進出まであと1点と迫りながら、惜敗

●女子シングルス準決勝
早田ひな(日本生命) −7、7、−6、−13、9、16、7 加藤美優(日本ペイントマレッツ)

早田ひな、ジュースの連続となった6ゲーム目に2回のマッチポイントをしのぎ、加藤に大逆転勝利!
これで混合ダブルス、女子ダブルスに続く3冠に王手。決勝の相手はダブルスパートナーの伊藤美誠だ。

両者ともサービス時の間合いが長く、主審から注意を受けるほどスローペースの試合となり、ネットインを拾おうと飛び込んだ加藤が肩を傷めるなどして、試合は二度中断。10時30分にスタートした試合が終わった瞬間、時計の針は12時8分を指していた。

加藤のゆっくり飛ぶフォアのしゃがみ込みサービス、ミスの少ないバックの攻守に苦しめられた早田。4ゲーム目を13ー15で落としてゲームカウント1ー3と追い詰められたが、そこから加藤のお株を奪うように、フォアサイドから出すフォアの巻き込みサービスで必死に展開を切り開く。

勝負の大きな分かれ目は6ゲーム目。早田が先に10ー9でゲームポイントを取りながら、お互いにサービスを持った場面で決めきれず、ジュースの連続。加藤が14ー15、15ー16と二度のマッチポイントを握ったが、早田は決死のバックカウンターを決め、最後は18ー16。粘り強い加藤を上回るほどの粘りを見せ、最終ゲームは8ー7からの3点連取で試合を決めた!

●加藤美優・試合後のコメント
「途中、レシーブに力が入ってしまい、流れが悪くなってしまった。昨日までは良い試合ができた。今日の試合は本当に良くなかった。今は去年、一昨年と休養していたときよりも良くなっている。2カ月間、邱コーチに見てもらったので、気持ちは前向きになっている」


01月30日(日) 10時26分

大会最終日のタイムテーブル。女子単準決勝に出場予定の木原美悠が棄権

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高熱により、女子シングルス準決勝を棄権することが発表された木原美悠

週末の2日間は観客を入れて開催。選手たちも有観客での開催を歓迎するコメントを残している

★大会7日目(最終日)・1月30日のタイムテーブル

10:30〜
●女子シングルス準決勝
加藤美優(日本ペイントマレッツ) vs. 早田ひな(日本生命)
※木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎) vs. 伊藤美誠(スターツ)は木原が棄権

11:30〜
●男子シングルス準決勝
丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス) vs. 戸上隼輔(明治大)
松平健太(ファースト) vs. 吉村真晴(愛知ダイハツ)

14:00〜
●女子シングルス決勝

15:00〜
●男子シングルス決勝

 いよいよ2022全日本卓球選手権(一般・ジュニア)も大会7日目。昨日の男女ダブルス準決勝でも棄権が相次いだが、今朝になって女子シングルス準決勝に出場予定の木原美悠が高熱のため、棄権することが発表された。伊藤美誠が不戦勝で決勝進出となった。

最終日のタイムテーブルは上記のとおりだ。果たして優勝杯を手にするのは誰か?


01月29日(土) 18時30分

男子複優勝は世界3位の宇田/戸上、決勝も0-2から逆転勝利!

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表彰台で笑顔の宇田/戸上

初優勝を決め、歓喜の抱擁

張本/森薗は世界選手権ヒューストン大会に続く、宇田/戸上に悔しい逆転負け

●男子ダブルス決勝
宇田幸矢/戸上隼輔(明治大) ー8、ー12、5、6、7 張本智和/森薗政崇(木下グループ/BOBSON)

男子ダブルス優勝は宇田幸矢/戸上隼輔、準決勝に続いて0ー2からの逆転劇、世界3位の実力を示す初優勝!

1・2ゲーム目は台上からチキータで積極的に仕掛けながら、それを狙われて張本/森薗に2ゲームを先取された宇田/戸上。3ゲーム目以降の戦術について、宇田は「自分たちも強くいくときはいくけど、ボールを選んでストップしたり、相手に打たせて狙ったりというのを心がけた。相手に打たせる展開で戦術のバリエーションが出せたのは、世界選手権の反省を活かせた部分です」とコメント。チキータの構えからのストップも交え、台から距離を取っていた張本/森薗を前に寄せることで、試合の終盤はチキータも再び効果を発揮するようになった。

張本/森薗は試合後、森薗が「世界選手権でも負けたペアで、その時とほとんど試合展開や内容が一緒。最初リードして、中盤以降相手のペースが上がってきて負けてしまった。すごく悔しいです」とコメントした。最終ゲームの10ー7での宇田/戸上のチャンピオンシップポイントでは、張本のストップレシーブがネットにかかってゲームオーバー。その張本は「実は腰痛で年末年始は練習できず、練習を再開できたのは1週間前。試合に出られるかわからない状況だった」と明かした。「一般でのランク入りは自分も皆さんももの足りないと思うけど、自分としてはこれが精一杯。選考会までにしっかり治したい」と語った張本。混合ダブルスの1冠で大会を終えた。


01月29日(土) 18時16分

女子複は伊藤/早田が4連覇の偉業達成!!

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優勝を決め、「4」連覇のポーズをとる伊藤/早田

表彰台で笑顔の伊藤/早田

宋/成本は健闘が光るも、1ゲーム目を逆転で落としたことが大きく響いた

●女子ダブルス決勝
伊藤美誠/早田ひな(スターツ/日本生命) 10、ー7、12、5 宋恵佳/成本綾海(中国電力)

女子ダブルス優勝は伊藤美誠/早田ひな、ダブルス種目が中止となった前回大会を挟み、4連覇の偉業を達成!

伊藤/早田は、対戦した宋/成本の巧みなレシーブに手を焼いた、右ペンドライブ型の宋はフォアフリックがうまく、成本はバック面の変化系表ソフトを生かして変化をつけた。1ゲーム目は5ー10とゲームポイントを取られ、このゲームを落としていたら試合の流れはわからなかったが、7点連取で大逆転。3ゲーム目もゲームポイントを2回取られながらしのぎきった。

試合後、伊藤は次のようにコメントしている。「1ゲーム目は(リードされて)吹っ切れた状態ではあったんですけど、そのなかでいろいろ仕掛けることができた。チャンスはあるんじゃないかと。サービス・レシーブがすごくうまいペアだったので、一本のミスも許されない状態だったんですけど、良い緊張感の中で試合ができたし、ああやって向かっていけたのは良かった」。一方、早田は「相手が思い切ってやってくるなか、どの戦術を選択するか話し合ったり、話し合わなくても意思疎通している部分があったり、ずっと組んでいるからこそ苦しい場面を乗り越えられた」とコメント。苦しい場面になるほど強さが出る。それが伊藤/早田の底力だ。

敗れた宋/成本は、宋がこの全日本を最後に現役引退。「最後だったからという変な緊張はない。最後だから楽しみたいねと。実際に試合もすごく楽しめました。こうして最高の舞台で引退ということで、この1年すごく充実していましたし、こんな良い終わり方ができることはなかなかない」と笑顔でラケットを置いた。


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