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2022年全日本選手権大会速報

2022年1月24日〜30日、「2022年全日本選手権大会」速報!



全日本の速報はもちろん、卓伸クラブ出身(名古屋)の選手を中心に速報をお届けいたします!

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01月20日(木) 17時44分

超ハイレベルな戦い。皇后杯を手にする「女傑」は誰だ? 

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6回目の優勝を狙う石川佳純。常に上位に進出する安定感は特筆すべきだろう

アジア選手権3冠の早田ひな、2大会ぶりに女王の座に返り咲けるか

カットからの反撃が冴える橋本帆乃香は、ベスト8決定戦で早田との大一番

全日本に強い木原美悠は3回目の表彰台、そして頂点を狙う

 世界ランキング100位以内に13人も名を連ねる日本女子。中国に次ぐ実力と層の厚さを誇り、世界からの注目度も高い。そんな「女傑」たちの頂点を決める戦いが、今年もまた始まろうとしている。
 
 女子シングルスのAブロックは、前回5年ぶりに女王に返り咲いた石川佳純(全農)が連覇を目指す。圧倒的な経験値と技術力を持つ石川は、今年も有力な優勝候補。去年に引き続き優勝し、6度目の優勝を飾ることはできるのか。
 石川の対抗馬となるのはTリーグで活躍する加藤美優(日本ペイントマレッツ)、全日本ジュニア2連覇の大藤沙月(四天王寺高)だろう。ともに両ハンドのラリー戦に強く、攻守のバランスに優れたスタイル。特にベスト8決定戦(6回戦)で、石川と加藤の対戦が実現すれば注目カードだ。

 Bブロックは前々回優勝の早田ひな(日本生命)のブロックだ。昨年はアジア選手権3冠王、世界選手権ダブルス・混合ダブルス銀メダルと、国際大会でも素晴らしい成績を残した。アジアを制した両ハンドドライブで2回目の頂点を目指す。
 早田の対抗馬としては、全日本社会人女王の長崎美柚(日本生命)、2019年世界選手権ダブルス銅メダリストの橋本帆乃香(ミキハウス)が挙げられる。ベスト8決定戦で早田と当たる橋本は、昨年行われた世界卓球日本代表選考合宿において、早田にフルゲームの末勝利している。両者が順当に勝ち上がれば、大熱戦になることは間違いないだろう。2018年度ジュニア女王で、シェーク表粒という独創的なスタイルで相手を翻弄する出澤杏佳(専修大)も、ノーシードながら上位進出を狙う。

 Cブロックには昨年3位の木原美悠(EA/星槎)、東京五輪銀メダルの平野美宇(日本生命)がいる。前回大会ではベスト8決定戦で、木原が平野にストレートで勝利。2018年度大会でも木原が平野に勝利するなど、全日本では木原が優勢だが、平野も世界選手権では陳夢(中国)と大激戦を演じ、調子を上げてきている。どちらが勝ってもおかしくないだろう。また、4年連続ベスト8の佐藤瞳(ミキハウス)もこのCブロックだ。世界トップレベルのカットで、今年こそベスト8の壁を破れるか。

 Dブロックには、東京五輪で混合ダブルスの金メダルを含む3つのメダルを獲得した「大魔王」、伊藤美誠(スターツ)がいる。優勝候補の大本命と言っても過言ではない伊藤は、独創的なプレーと持ち前の明るさで3度目の頂点を目指す。
 その他にも、世界選手権で伊藤をフルゲームまで追い詰めた芝田沙季(ミキハウス)、インターハイ三冠の横井咲桜(四天王寺高)、アジア選手権3位の安藤みなみ(TOP名古屋)がしのぎを削る。芝田は順調に勝ち上がればベスト8決定戦で伊藤と当たるが、世界選手権の悔しさを晴らし、表彰台に立つことはできるのか。Tリーグに参戦して勝利を重ね、国際大会でも活躍する安藤は、自身初の女子シングルスの表彰台を目指す。

前回は決勝で悔しい敗戦を喫した伊藤美誠。五輪金メダリストの称号とともに今大会に臨む
Tリーグで快進撃を続ける安藤みなみは、意外性と爆発力が持ち味だ


01月20日(木)

決戦の時迫る。4年ぶりの東京体育館で、全日本選手権が開幕!

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前回、劇的な初優勝を果たした及川瑞基。今季もTリーグでは好調を維持する

日本男子では最高位の世界ランキング5位。張本智和は再び王座に返り咲けるか

2年連続3位の実力者、吉田雅己が頂点を狙う

若手の旗手、左腕・篠塚大登の活躍に注目だ

 及川瑞基(木下グループ)の初優勝、石川佳純(全農)の5年ぶりの優勝で幕を閉じた2021年大会から一年。日本一をかけた戦い、全日本選手権が再び始まろうとしている。開催地は東京五輪・卓球競技の舞台にもなった東京体育館。今年は昨年行われたシングルス4種目に加えダブルスの3種目が復活、さらに最後の2日間のみ有観客で大会が行われる。

 昨年、及川が決勝で森薗政崇(BOBSON)に接戦の末勝利し、衝撃の初優勝を飾った男子シングルス。過去4大会、毎年王者が入れ替わっており、今年も大接戦が予想される。

 まず、第1シードの及川のAブロックから注目選手を見ていこう。及川は今季も木下マイスター東京でプレーし、今季最多である16勝をあげている。今回も有力な優勝候補だ。対抗馬となるのは、ベスト8決定戦で当たる前々回王者の宇田幸矢(明治大)だろう。宇田は世界選手権男子ダブルスで戸上隼輔(明治大)と組み、銅メダルを獲得。日本人選手の中ではトップレベルの爆発力を持つ宇田と、頭脳的なラリー戦を展開する及川の対戦が実現すれば興味深い。
 
 Bブロックは世界ランキング5位の張本智和(木下グループ)、リオ五輪代表の吉村真晴(愛知ダイハツ)、前回大会3位の田中佑汰(愛知工業大)がしのぎを削る。2017年度大会以降、頂点に手が届いていない張本だが、その存在感は圧倒的。東京五輪や世界選手権での経験を糧に4年ぶりの優勝を目指す。一方、今季はドイツ・ブンデスリーガに参戦している田中もファルク(スウェーデン)やヨルジッチ(スロベニア)など世界のトップ選手に勝利し、エースとしてチームを牽引している。優勝する力は十分に備わっている田中が一気に勝ち進むか。その他の選手では、全日本社会人ベスト8の松山祐季(協和キリン)にも注目。
 
 Cブロックは2年連続3位の吉田雅己(木下グループ)、東京五輪団体銅メダルの丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)のブロック。Tリーグでは今季5勝6敗と調子が上がらない吉田だが、大舞台では必ず結果を残す姿はまさに仕事人。張本や宇田などの若い世代が活躍する中、全日本でも確実に上位に勝ち上がる実力は本物だ。
 一方、優勝経験はあるものの過去3大会はベスト8止まりの丹羽。前回大会は田中、前々回大会は戸上など、最近は若い世代に敗れている。今大会は若い世代の勢いを跳ね除けることができるか。その他の注目選手では、篠塚大登(愛工大名電高)が挙げられる。国際大会に積極的に出場し、アジア選手権ではベスト8に入った篠塚がノーシードながら上位進出を狙う。

 Dブロックは前回大会準優勝の森薗政崇、世界選手権・男子複銅メダルの戸上隼輔、大ベテランの小西海偉(東京アート)、前回大会ベスト8の英田理志(愛媛県競対)など実力者揃い。誰が勝ち上がるか全く予想できない。Tリーグで大活躍する曽根翔(愛知工業大)や、インターハイ王者の谷垣佑真(愛工大名電高)など、爆発力のある若手の活躍も楽しみだ。

前回大会は優勝まで「あと1本」。森薗政崇が再び頂点に挑む
世界選手権ヒューストン大会で、唯一シングルス3回戦に勝ち上がった戸上隼輔も優勝を狙う


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